川 柳 忌 せんりゅうき

 
 

 川柳の祖・柄井川柳に対する法要は、歴代の川柳を中心とした狂句界(柳風会)において明治まで執り行われましたが、狂句が衰退すると、新しく勃興した新川柳の作家によって受け継がれてました。狂句時代には、旧暦を用い10月20日頃に行われましたが、今日では命日の9月23日を新暦のままで行っています。旧暦では、「木枯し」が吹き始める季節で、辞世の句もうなづけます。

 
  

 写真は、龍宝寺で行われる川柳忌の法要奄ニ初代柄井川柳の位牌です。東京近郊の川柳家が毎年集まり、法要と献句、さらには句会が行われます。時には、川柳にちなんだ講話も聞かれます。
 右は、明治期に阪井久良伎が行った新川柳最初の川柳忌の祭壇です。震災と戦災で二度にわたって位牌を失いましたが、焼ける前の江戸期の位牌が写っています。今日では三代目の位牌が守られています。

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