四世川柳作品

 

   当分は来やるなと母一ツぬぎ    (柳多留35・文化3)

   こゝをよく聞きやと母親小声也   (柳多留35・文化3) 

   行燈へじれつたい穴二つ三つ    (柳多留35・文化3)

   湊川この時ほんの泣き男      (柳多留61・文化9)

   桜田に駒のいなゝく初登城     (柳多留76・文政6)

   こゝろにも上下着せよ今朝の春  (天保3・歳旦:明14「川柳五百題」

   香のあるを思い出にして翻れ梅   (辞世)