七世川柳作品

 

   

   何方へ向いて可ならんさし柳  (立机に:明治15)
   紐解けて風雅を起こせ虎の巻  (狂句虎の巻:明治16)
   友の信磨く柳に薫る梅     (魁連狂句合:明治18)
   大晦日たゞ一日の名ではなし (「萬題集」2編:明治22)
   我が写真経り行く我の友ならず(「狂句百家仙」:明治24)
   戸締りを頼むぞ我は先に寝る  (辞世)