九世川柳作品

   

   隅田川柳も目立つ都鳥     (都鳥連狂句合:明治26)
   御田代の幣のそよぎや時津風  (神田神社額:明治28)
   出現和銅武蔵の地に鎮座    (太郎稲荷額:明治31)
   去る者も日々疎からず雅の余徳 (五霊追福:明治32)
   ひろこるも培養にありさし柳  (翠亭立机:明治42)
   誘はれて行くのは今ぞ花の旅  (辞世)