14世川柳のかっぱ



 根岸川柳の川柳活動のひとつに色紙、短冊等の揮毫がある。
 カッパを高級な材料と絵具を持参し、欲しがる者には無償で与えたカッパの直筆は10000枚を超えるという。
 はじめは、妖怪味たっぷりのカッパも、歳を重ねるにしたがって童子のような姿に変わったという(十五世談)。
 また、頼まれれば和菓子屋の包みのデザインにもカッパと句を書いた。

 
  おやじの化石生ぐさく光り
   
(上、15世川柳氏蔵)

   栗まんへたのしい顔をみな並べ 十四世川柳
   
(下、石川蝶平氏蔵)