「irony」は、イロニーともいいます。 川柳の内容的面白さを構成する基本要素です。意味としては、皮肉や風刺ないし反語ということですが、句を構成するコトバとコトバの対立関係により生じる言葉の力学ともいえます。 かんざしも逆手に持てば恐ろしい 柳多留2篇 「かんざし」 ⇔ 「恐ろしい」 という対立する概念を一句の中で整合性を持たせる事により、緊張感とアイロニーが生れています。