切れ字 きれじ

 俳句の中で切れ(終止)る働きをする字や言葉。代表的なものとしては「や、かな、けり、なり、ぞ、がも」等がある。
 発句が独立性を持つために句末や句中に用いた切れの働きのある助詞・ 助動詞のこと。切れ字事一八字とも呼ばれ、かな、けり、もがな、らん、 し、ぞ、か、よ、せ、や、つ、れ、ぬ、ず、に、へ、け、じ、など。 特に、や、かな、けり、が有名。強調と省略にその意義がある。
 俳諧の平句から独立した川柳では、必ずしも切れ字を必要としないが、どうしても余情の表現等で使わざるを得ない場合には、特に使っても差し支えない。