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＜大 賞＞
万物の 命と語る 糸電話 松川 涙紅
ママのあい ドミノのように つづいてく 塚迫 大地 （小３）
山形県米沢市芸術文化協会（亀岡博会長）が募集した「愛」をテーマにした川柳コンテストは、尾藤一泉選考委員長を中心とする選考委員会により「天位」には、一般の部（高校生以上）で埼玉県鴻巣市の松川涙紅氏（７３）が、ジュニアの部（小・中学生）では、広島県大竹市の塚迫大地君（小学３年）が選ばれました。
表彰式は、2月14日に開幕した「上杉雪灯篭まつり」の会場で行われました。
雪の少ない雪の祭りで、主催者はダンプによる雪の運搬により会場設営をするほどでしたが、多くの観光客、地元の方々の前で、川柳の楽しさ、深さが伝えられ、拍手が鳴り止みませんでした。
特別賞は、海外（バンクーバー市）の根本源一氏（６４歳）が受賞。海を越えて表彰式に駆けつけるなど、国際色も豊かでした。
ジュニアの表彰に先立ち、地元メディアのインタビューに、豆川柳作家たちは、自作の苦労を披露。小６の松本佳久君は、
うまい飯作ってくれるこわい母
に読まれた、お母さんと一緒に出席。アイロニーある作品を、選考委員から誉められる一幕も。
以下、入選作品。
◆一般の部（敬称略）
【天 位】
万物の命と語る糸電話 松川 涙紅 （７３歳）
【地 位】
ゆっくりと愛という字を整える 岩部 信子 （７３歳）
やわらかい愛の言葉はおしょうしな 秋山 峰広 （６１歳）
【人 位】
愛燦々家族の毬がよく弾む 木崎 栄昇 （７２歳）
人は皆愛から学ぶあいうえお 櫻井 祥雲 （１９歳）
阿から吽 愛は真っ直ぐ伸びてゆく 平井美智子
（６０歳）
大きめの傘はあなたの愛だろう 相田みちる
（６１歳）
どんぐりも愛も転がる山だった 門脇かずお
（５２歳）
オイとはい 何とも不器用な愛で 木下 草風
（６５歳）
【特別賞】
さあいこう きせきのあいを えいえんに 根本 源一 （６４歳）
【入 選】
ＮＨＫ根雪を融かす「天地人」
有野 実 （６４歳）
母のよな母になりたい子守唄
西森かおる（５３歳）
対角線あなたの愛が待っている 戸田美佐緒（５６歳）
電子辞書から掘り出した「愛」である
千島 鉄男 （５７歳）
カーソルが愛の基点に引いてある
江尻 麦秋 （８６歳）
二十四時 地上の愛は眠らない
安原 勝則 （４６歳）
愛されて柚子がギュッとしぼられる 山根めぐみ（８０歳）
愛情の深さに打った父の釘 山本 芳男 （７６歳）
愛される形にメロン二つ切る
中野 敦子 （６１歳）
愛凍てた日も定刻に家を出る
上野 天井 （６４歳）
セーターのひと目とんでる暖かさ
篠田 東星 （６５歳）
天地人 愛には地方格差なし 藤井 学 （６８歳）
愛されるかたち 女であるかたち
太田 良喜 （６５歳）
愛してる証拠一気に平らげる
横村 華乱 （７５歳）
許されぬ愛は黙って歩くだけ 原 峻一郎 （７７歳）
◆ジュニアの部（敬称略）
【天 位】
ママのあいドミノのようにつづいてく 塚迫 大地 （小３）
【地 位】
かあさんが笑うと愛が倍になる
渡辺 悠斗 （小３）
うまい飯作ってくれるこわい母 松本 佳久 （小６）
愛を知ることができると大人かな
松本 里穂 （小４）
母さんの愛おにぎりにかくれんぼ 水貝 海斗 （小４）
桜貝 握る小さな 強い恋
岡崎 佑哉 （中１）
【人 位】
愛なのか勉強しろとおこられる 布施 友莉恵（中３）
あたたかい毛ふのような母の笑み 川久保 智晴（小４）
コトコトと 鍋が奏でる 母の愛
桑原 渉 （中２）
しかられたこれも愛だと思うぼく
原口 輝 （小６）
人生に「愛」という名のトッピング
遠藤 花琳 （小６）
プヨプヨのお父さんの腹いいマクラ
高橋 杏奈 （中３）
ラブでなく日本語の愛素晴らしい
古澤 佳歩 （小６）
白い息 母の手のひら ほほを包む
木名瀬 暁理（小４）
あいじょうはさわれないけどあたたかい
東條 彩子 （小４）
米沢の心にきざむ「愛」の文字
山吉 由華 （小６）
たくさんの地球の愛が笑ってる
竹田 早希 （小４）
上杉の正義の心それが愛
小平 修 （小６）
愛なのだ愛って何だポーニョポニョ
辻 直希 （小５）
とうげこうみんなのあいにつつまれて
松野 莉奈 （小１）
交差点おばあさんにもつ持ちますか 深瀬 友浩 （小６）
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