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     明治35年3月1日(土曜日)、 新聞《日本》(4507号)第5ページ最下段に 
    《芽出し柳》 欄が設けられ、無署名(西芳菲山人?)の時事狂句5句を掲載された。 
     これが新川柳における川柳欄の濫觴であり、新川柳発祥の日ということができる。 
     最初に掲載されたのは、
     
      お祝ひの獅子でみんなが狂ひだし 
      男客獅子の馳走のお相伴 
      獅子喰つたむくひくんくん鼻ならし 
      獅子のゑん結んだなどヽ牡丹伯 
      うまく言ふぜゑ頬ぺたに牡丹伯 
       
     なども第一次日英同盟をテーマとしたもの。 
     同盟は、明治35年1月30日に調印。 
     「獅子」は、英国の象徴であり、「牡丹伯」は、当時の駐英日本公使だった林董ないし外務大臣であった小村壽太郎のことと思われる。林は、この功績で子爵となり、小村は男爵となった。林は、後に伯爵となるが、まだこの当時は子爵で、いずれにしても「伯」は、音合わせの都合のように思う。  
      新川柳のはじまり動画  
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