6月の川柳知識
夕立や田をみめくりの神ならば 其角
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三囲神社社頭の寶井其角「夕立や」の句碑 向島・三囲神社 が、・・・雨が降ってこないようです。「なーんだ、似非坊主か・・・」と、追い出されるようにその場を発ちました。ところが、翌日のこと。あれほど続いた晴天が俄かに掻き曇り雨が降り出しました。あわてて、農民は其角を次の宿場まで追いかけ、礼を述べるとともに昨日の非礼を詫びたそうです。 これも有名な小野小町の雨乞いの和歌「ことわりや日の本ならば照りもせめ さりとては又天が下とは」は、三十一文字で、俳句の十七音は「十四字」を引いたものであるという数遊び。初代川柳時代の句ではありますが、俗に言う「狂句臭」の作品でもあります。 「おたすけ」は、公儀による救済のことで「御救米」などが行われたようですが、ほんとうに其角がそこに居合わせなければ…、という見て来たような一句。 にわか雨ふるまひ傘を三ツ井出し 柳多留23‐17 三囲神社は、三井家の守護社。其の系列の三越デパートの屋上には、三囲神社が分祀されているのをご存知の方も多いでしょう。 |