東岳寺 とうがくじ
花屋久次郎の菩提寺。昭和16年、当時浅草にあった同寺で木村捨三氏によって花屋久次郎の過去帳が発見された。 安藤広重の墓所としても有名で、墓所のほか記念碑がある。昭和30年、花久を記念する碑(花久碑)が境内に建てられ、昭和57年から川柳人協会主催の花久忌が毎年行われる。 山 号 : 南昌山 名 称 : 東岳寺 宗 派 : 曹洞宗 本 尊 : 開 山 : 下野・大中寺、門解*関和尚の開創。 寛永年間、浅草新寺町に創建された。 住 所 :東京都足立区伊興町前沼1211
主要事項
花久遺蹟碑
広重真筆 花久忌が行われる東岳寺の庫裏には、安藤広重の版画作品の他、真筆のデッサンなどが見られる。 普段見慣れた木版作品と異なり広重の指の動きまで感じられる。
安藤広重の墓(左)と広重記念碑 「東海道五十三次」などの浮世絵版画で有名な安藤広重の墓。安政5年9月6日、62歳で没、東岳寺に葬られる。顕功院徳翁立斎居士。関東大震災と戦災で破壊されてしまったが、昭和33年の広重100回忌に際し再建された。 昭和15年、記念碑とともに都旧跡の指定を受ける。大正13年4月に、建立された。 辞世「東路へ筆を残して旅の空 西の御国の名どころを見ん」とともに 関連形象を配している。
広重の芸術に魅せられ、日本文化を世界に紹介したアメリカ人ハッパーの墓所がある。 日本に46年間在住し、自ら「広重ハッパー」と名乗った。昭和11年12月、東京で没した。享年72。 友人等が相談して、広重記念碑の脇に墓を建てたという。顕隆院広重発波居士。