初めての川柳

俳句との違い

 川柳も俳句も同じ十七音定型を基本としています。
 ではいったい、どこが違うのでしょうか。1999年11月29日の17時から放送された<NHK通信高校講座 国語U>を聞いて、私はビックリしました。「俳句の鑑賞」というテーマの番組でしたが、講師の中島國彦先生が、さいごにこう言いました。
 「俳句は、下手をすると川柳のようになる。」
 国語の先生をするような方が、こんな認識をもっているのだと、あらためて驚かされたものですが、一般的に川柳は、「滑稽な俳句」「くだけた俳句」「下品な俳句」などと思われているふしがあります。
 しかし、川柳と俳句の違いは、表現する際の
視点の違いです。俳句は、自然という対象を通じてニンゲンを見詰める文芸ですが、川柳は、人事を通じてニンゲンを見詰める文芸です。

 どちらを好むかは、あなたのセンスしだいです。興味のある方は、次の
適性検査を試してみてください。