分 類@ 分類A  出来事   例 句
       
      俳諧/前句附   犬つくば集

(前句)切りたくもあり切りたくもな
盗人を捕らえてみれば我が子なり
さやかなる月を隠せる花の枝 
こころよき的矢のすこし長きおば

江戸川柳

古典期
(約33年間)

 

川柳評万句合
誹風柳多留初篇
初代・川柳

宝暦7 
明和2
寛政2

誹風柳多留

生り初めの柿は木にあるうち配り  樽初篇
駕賃をやつて女房はつんとする   樽初篇
母親はもつたいないがだましよい  樽初篇
これ小判たつた一晩いてくれろ   樽初篇
雪隠の屋根は大かたへの字なり  樽初篇
泣き泣きもよいほうをとる形見分け 樽一七篇
孝行のしたい時分に親はなし    樽二三篇
かきつばた四字と六字の上に置き 樽二四篇

中間期
(約20年間)

 

和笛評
句会復活

文化1 

 

野や草を江戸に見に出る田舎者  樽三一篇
沈む時念仏の浮く風呂の中     樽三二篇
緋ぢりめん虎の皮より恐ろしい   樽三五篇

狂句期
(約90年間)

俳風狂句

四世川柳嗣号
俳風狂句碑建立

文政7
文政9 

 

四百ずつ両方へ言う仲人口     樽五一篇
甚五郎右の爪から取り始      樽七二篇
島へ島忍んだ果は島の沙汰    八八篇 
朝起の家に寝ている暮の金    樽九六篇 
咄家は世間のあらで飯を喰い   樽一〇〇篇
泥水で白く育てたあひるの子   樽一〇五篇
晴天に稲妻の出る西の方     樽一三一篇

柳風狂句

五世川柳嗣号
六世川柳嗣号

天保8 
安政5

 

柔かくかたく持ちたし人ごころ   五世川柳
つまらぬというは小さな知恵袋  ごめめ 

  柳風会
(柳風調)

七世川柳嗣号
八世川柳嗣号
九世川柳嗣号

明治16
明治20
明治26

 

孫抱かば太鼓羽子板博多独楽  義母子 
出来秋も心弛むな鳴子曳き    九世川柳



 
団珍狂句      

白黒を討論市区を碁盤の目 
天津で藤と李の花競べ  明治17 
柳橋鯰が釣れて繁昌し 
洋学者みみずを餌に官を釣り 
銀行の数御詠歌の数を越え

新川柳
(100年間)

 

新川柳勃興
 久良伎社 
 柳樽寺川柳会 
 読売川柳会

新興川柳
 「氷原」五呂八
 「新生」一二
 「小康」日車

六巨頭時代
 「川柳研究」三太郎
 「せんりう」雀郎
 「 きやり」周魚 
 「番傘」水府 
 「川柳雑誌」路郎 
 「ふあうすと」紋太

現代川柳


新川柳勃興100年

明治35 明治37




 大正12 

 

 

 

 

 

 


平成15






新興川柳



六巨頭



現代川柳




短詩
サラ川
時事川柳

午後三時永田町から花が振り   久良伎 
咳一つきこえぬ中を天皇旗     剣花坊 
女連れ三井の前で足を留め    文象 
貧しさもあまりのはては笑ひ合い 雉子郎

人間を掴めば風が手に残り     五呂八
死刑の宣告ほど名文はないじやろ 半文銭
手と足をもいだ丸太にして帰し    鶴 彬

いまにして思えば母の手内職   水府 
夢の中ふるさとびとは老いもせず 雀郎
雨ぞ降る渋谷新宿孤独あり    三太郎 

仮面どっと燃えくずるるや相抱く  冨二 
男とはこんなものかな躰ごと    ふじを 
にんげんのことばで折れている芒 冬二 
子を産まぬ約束で逢う雪しきり  
森中恵美子 
こぶしひらいても何も無いかもしれぬあ 三柳 
神様に聞える声でごはんだよごはんだよ 祐
賞罰にバツイチと書く律義者    サラ川5 
アメリカの時計が止まる午前九時 栗葉蘭子