上五音、下五音が不動の三句体で、中句が八音となり、音数のトータルが十八音となる場合。特に中が二綴卿四音歩(2222または44)の八音となる。
また、中八音が一章のはたらきとなっていること(定型感)が前提で、ただいたずらに音数だけが一つ余計になったというのでは、マイナスにしかならない。
さらに、句渡り、変格切れの場合や、一章が二句態の場合などは、中八と呼ばない。
昼下り 花咲く予感の バスに乗る 靖子
は、18音で中八だが、
こぶしひらいても 何もないかもしれぬ 三柳
は、トータル18音だが、変格二段切れで、中八とは区別して考えられる。
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