A:誰でも常識として持っている知識。穿ちのベースになる省略の部分。
B:誰でも知ってはいるが、忘れているか、日常は忘れられている知識。
C:限られた人だけの知識。
D:個人的経験か特定の知識
B’:穿ち―句に表現される部分
A
B
神風に豚や羊の反吐を吐き
A:「神風」→元寇・蒙古襲来、文永・弘安の役、軍勢十万
B:蒙古人の生活様式、食習慣など
B’:「豚や羊の反吐」類型化、写実的イメージ化による喚起→穿ち
〈穿ち―写実〉
相性は聞きたし年は隠したし
添乳して棚に鰯がござりやす
女房のじれるほどには持てぬなり
畳屋は軽い箪笥を重くもち
〈穿ち―風刺〉
唐本は駕篭に乗る時ばかり入れ
仏師屋をしても弘法喰えるなり
代脈はヤンマを逐つた小僧なり
政治家は落語家よりも笑わせる 幻道
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