川柳公論社は、昭和50年に尾藤三柳が、既成の吟社川柳では失われていた文芸としての川柳を目ざし、生きた文化として誇りの持てる川柳とするため、興した結社で、当初は新しい川柳家の育成に力点を置き、川柳の学問的体系化を誌上において実践しました。
中期以降は、三柳の個人誌としての性格が強まり、川柳公論社を解体して、尾藤三柳事務所発行の川柳誌となり、作家の発表の場として優れた作家が集う雑誌となりました。
2016年10月、「これからの川柳を考えろ」というメッセージを残して他界した三柳の遺志を継ぎ、「川柳公論」の果たしてきた役割をベースに川柳を発展させるべく「川柳公論」と「川柳さくらぎ」を統合して、「川柳はいふう」としてスタートします。
それには、何よりも川柳を<考える>ことから始めねばなりません。
句会参加者数や、雑誌購読者数ばかりに目を奪われること無く、川柳の未来をみつめ、今、何をなすべきかを確かめて一歩一歩進んでまいります。
よろしくお願い申し上げます。
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