川柳公論年度賞

<創作>の中から公論大賞が選ばれます。

<蒼塔集>から作品賞作家賞が選ばれます。

エッセイ、研究の中から、年度賞が選ばれます。

発表は、誌上、表彰は、川柳公論表彰句会 席上にて。

    

川柳公論大賞(極北賞)作家

第1回 安藤 亮介 渋柿の青あざやかに子が叛く
第2回 吉田久美子 春の漏斗人形の髪結いなおす
第3回 該当なし
第4回 普川 素床 エスカレーター毎日生える笑い茸
第5回 佐々木正信 みかん二個並べて大きいのが女
第6回 千島 鉄夫 平和論ぽたりと音のするなみだ
第7回 河野左桐子 傘を重ねてふうせんを探り合う
第8回 佐々木久枝 初雪が茶碗に半分おんなの喉輪
第9回 加賀谷としお 逢引の途中でのぞく消防署
第10回 神谷三八朗 身の上とぴったり合った皿の数
第11回 井上 虎風 影は浮彫り欠けてゆくへいたいの血
第12回 加藤 久子 元気印の義眼と冬の旅をする
第13回 宮川 蓮子 天涯孤独一会の星へルビを打つ 
第14回 三浦  蓉 竹の節ふりむくことが多くなる 
第15回 海堀 酔月 湾岸戦争を洗っている大正の盥
第16回 藤沢 三春 月光にひとつ溺れる茄子の馬
第17回 江成 和女 尺取り虫が這う耳穴の音楽祭
第18回 杉戸 淑子 一日の長さに合わす花の首
第19回 該当なし
第20回 本多 洋子 からし色の落丁がある真昼の駅
第21回 伊藤 紀子 長女たり半身はいつも水の枷
第22回 高橋  蘭 めし碗わりそこねては飯を食う
第23回 西秋忠兵衛 新宿を歩くサイズのない帽子
第24回 山本忠次郎 愛咬後口中にいる光らぬ蛍
第25回 綱川やすこ 濃く淡く紡ぎ終わりのない波濤
第26回 瀧  正治 葬列を待ってる眉の薄明かり
第27回 宮川 蕗子 音楽の中でくの字になる時間
第28回 藤原 和美 履歴書の四隅に空ける空気穴
第29回 野中いち子 春はあけぼの耳がどろんと溶けてゆく
第30回 該当なし
第31回 櫟田 礼文 胴上げのあとに空き箱持たされる
第32回 佐々木福太郎 無駄飯がおいしくなって箸を買う
第33回 笠嶋恵美子 背骨掃くように落葉を掃いている
第34回 佐久間京子
第35回 本多 洋子 ライオンもらくだも歎異抄を読む
第36回 橋本 祐子 節電の町で背中を取り戻す
第37回 中島 かよ 妄想というぜいたくな水の底
第39回
第40回
川柳はいふう大賞作家
第1回 普川 素床 目薬を差す遠い自分に逢うために
第2回 鈴木 寿子 身八口より月を入れ女になる
第3回
第4回 石川えみ壷 足りぬものさ貸しあぐねてポトリ朝刊
第5回 月波 与生 水のない絵本で溺死する鯨
第6回 木村 朝子 セコムして本物の老い嘲笑う
第7回 西 恵美子 旗持ってまだ妻でいる母でいる